先日、このようなご相談をいただきました。
<ご相談>仕事、家庭、健康も大きな問題はないのですが、40代になって充実感が感じられません。休日は予定がないと落ち着かず、生産的でない時間を過ごすと「時間を無駄にしてしまった」と感じて気持ちが休めません。心が軽くなるヒントをいただきたいです。(40代女性)
ちゃんと生きている人ほど、満たされない現実
ご相談、ありがとうございます。
仕事も回っている。
家庭も整っている。
健康にも気を配っている。
周囲から見れば順調そのものです。
けれど、ご本人の中には充実感がない。
休みの日に予定がないと落ち着かない。
何か生産的なことをしないと
「時間を無駄にしている」ように感じてしまう。
これは特別なことではありません。
なにをかくそう、わたし自身も40代の手前くらいに、同じように悩んでいました。
頑張っている証拠でもありますが、
同時に「生産性の罠」にどっぷりはまっている状態なのかもしれません。
休むことにも“目的”をつけてしまう
40代は効率よく生きられる年代です。
段取りも判断も速く、無駄を減らせる能力もついていると思うんです。
その結果、休むときでさえ
「疲労回復のため」
「明日の生産性のため」
と目的をつけてしまいます。
すると、ただ休んでいる時間に
罪悪感が生まれます。
しかし、目的のある休息ではなくて、
他人に評価されない時間の中で休むことが
実はとんでもなく豊かだったりする。
そこで、私自身が試して良かった、
心が軽くなる3つのヒントをご紹介したいと思います。
対策1:一日10分、何の役にも立たない時間をつくる
最初におすすめしたいのは、
とても小さな習慣です。
一日10分、何の役にも立たない時間をつくる。
スマホを見ない
記録を取らない
目的を決めない
ただ座る、ただ歩く、ただ空を見る。
私の場合は、「ただ歩く」と「ただ遠くの景色を見る」が多いんですけど、
最初すごく難しかったです。
落ち着かない。頭が働き続けることに慣れすぎて、
なにもしないと、10分が1時間くらいに感じる。
だけど、数日続けると、
歩くと道端のキレイな花に気がついたり、
太陽や風が気持ちよかったり、
今をすごい感じられるようになります。
なにかしてもいいし、しなくてもいいし
といいう感じで、「何もしない時間」に罪悪感や抵抗がなくなっていきます。
対策2:休みや楽しみを優先して入れる
真面目な方ほど、休みを後回しにします。
今は忙しいけど時間があいたら旅行に行こう。
時間ができたらイチゴ狩りに行こう!
そんなこんなをしていたら、
今日も明日も明後日も忙しくて、
気がついたら1年が終わってた。
忙しくなる理由なんて、山積みにあるわけです。
生産性をあげたところで、空いた時間に次のタスクが入ってくるんです。
だから発想を変えて、
休む時間や楽しみを、優先的にスケジュールに入れるのがおすすめです。
これ、わたし数年前からやっているんですけど、毎日の充実感が変わります。
「週に2回、山登り」
「旅行の予定を先に決める」
予定にしてしまえば、自分をつい後回しにしてしまい、
「気がついたらおばあさんになっていた」なんてことが防げます。
対策3:小さな新しい体験をする
充実感は達成ではなく、
体験の記憶から生まれます。
記憶に残るのは、
どんなタスクを終わらせたかではないはずです。
少し遠回りした帰り道や、
予定外の出会いや会話、
ゆっくり歩いた時間が
思い出されるのではないでしょうか。
・新しい道を歩く
・いつもと違うお店に入る
・季節の匂いを感じる
小さなことで構いません。
「今日を生きた手ごたえ」は、
実は成果よりも目的のない時間にあるのかもしれません。
1日を振り返って、
「何を終わらせたか」ではなく
「今日は何を感じたか」「何に心が動いたか」
が残る行動を一つだけ入れてみてください。
まとめ:あなたはもう十分に頑張っている
充実感がないのは、
何かが足りないからではありません。
休むことに慣れていないだけです。
これまでずっと、
誰かのために、
何かのために、
前に進んできたのだと思います。
だからこそ、これからは
目的のない時間をあえて持つこと。
ただ歩く時間
ただ空を見る時間
効率ではなく体験が、
成果ではなく手ごたえが、
日々を豊かにしてくれるのかなと思います。
それは無駄ではなく、
日々の充実感を取り戻してくれる方法です。