こんにちは!暑〜〜〜い夏!
日中に外を出歩くのも危険といわれるほどの暑さが続いていますね。
この時期に注意が必要な熱中症。実は、更年期からは特になりやすく、気を付ける必要があります。そこで今回は、更年期と熱中症をテーマに、原因と対策ケアをお届けします。
更年期に熱中症になりやすくなる2つの理由
実は、更年期には、より熱中症になりやすくなります。その理由は2つ。
1つ目は、「自律神経の乱れ」です。
更年期には女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少します。すると、自律神経が乱れ体温調節がうまくできなくなることがあります。自律神経は、私たちを興奮させたり、リラックスさせたりといった「オンとオフ」をうまく切り替えてくれる神経のことで、体温調整も行っています。
自律神経の乱れで起こる代表的な症状といえばホットフラッシュ。
急に体温があがり顔がほてったり、上半身に滝のような汗をかく症状です。汗をかけば、体内の水分がいつもより多く外に出ていってしまい、熱中症のリスクが高まります。更年期には、いつも以上にこまめに水分を補給することと、適度な塩分(ナトリウム)補給が大切です。
熱中症予防には「筋肉」が大事な理由
更年期に、より熱中症になりやすくなる2つ目の理由は「筋力の低下」です。というのも、40代を過ぎると、意識して筋肉を鍛える生活をしないと、筋肉量はみるみる低下していきます。この筋肉こそ、熱中症の予防に大切なのです。というのも、筋肉は別名「貯水タンク」とも呼ばれ、私たちの体の水分を効率的に蓄えてくれるからです。
筋肉量が低下すると体内に水分を溜め込めなくなるため、熱中症のリスクがあがってきます。
また、筋肉のはたらきは貯水機能だけではありません。血液を押し流すポンプの役割もしていますから、筋肉を動かすことで水分を、体のすみずみにまで巡らせることができるのです。
隙間時間にできる簡単筋トレ!
では、熱中症予防のためには、どこの筋肉を鍛えればいいのでしょうか?
私のオススメは、下半身の筋肉のトレーニングです。下腿三頭筋(ふくらはぎ)や大腿四頭筋(太ももの前側)、 大殿筋(お尻部分)という大きい筋肉を鍛えれば、より多くの水分を蓄えられます。また、筋肉を動かすことで、血液を強い筋肉のポンプの力で押し流すことができますので、からだ中に水分を巡らせられます。
座ったままで簡単にできる筋トレ(1)!
- 椅子に座った状態で足をまっすぐに伸ばす。
- かかとをぐっと押し出し、つま先を天井にむける
- つま先を遠くに伸ばして足の甲をストレッチする片足20回ずつ行ったら反対側も同じように行いましょう。
熱中症の予防だけでなく、足のむくみの解消や、エアコンによる冷えの解消にもおすすめの体操です。水分や適度な塩分の補給をしながら、適度に筋肉を鍛えて、この夏を乗り越えていきましょう!
永田京子