日々のこと

更年期とHSP!「心の疲れ」と上手に付き合うコツ

今日の質問

人からの何気ない一言や行動から、いろいろ考えすぎてしまいます。たとえば、足音や、息遣い、声色などから「不機嫌なのかな?」「調子悪いのかな?」など想像して、夕方にはぐったり疲れてしまいます。HSPという言葉を聞いたのですが、HSPに対策はあるのでしょうか?(42歳 女性)

HSPとは

HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつきの気質で「感じる力」が強い人のことを指します。これは、人々の感情だけでなく、光や音など、さまざまなことに対して他人よりも敏感であるという特性です。
実は、歳を重ねるほど刺激に敏感になりやすいといわれており、自分の置かれる状況によっても敏感さは変化します。たとえば、更年期には、ホルモンバランスが変化します。すると、さまざまなことに対して、「感覚がいつもと違う」とか、「言葉や環境で傷つきやすい」と感じる方もいらっしゃいます。

HSPは、病気ではありませんが、「感じる力」が強ければ、ときに疲れてしまうこともあります。そこで、今回は HSPとの向き合い方のヒントをお届けしようと思います。

HSPのメリット

心や感覚器官にフィルターが無いように、周りの情報をダイレクトに吸収しやすい特性があるHSP。 この敏感さは、とても細やかな気配りをするための力になります。周り人の気持ちを察知し、理解することが得意なので、人間関係をより深く築くことができます。また、細かいことに気づく力は、芸術や研究などの分野で特別な才能を発揮することもあります。

HSPのデメリット

敏感であるが故にストレスになるのは、HSPのしんどいところ。人混みや騒音、強い香りなど、他の人にとっては気にならないようなことでも、HSPの人にとっては心地悪さや疲れに繋がることがあります。
あとは、なんといっても人間関係。他人の気持ちを敏感に察知する力は、考えすぎてしまい自分の心を疲れさせてしまうこともあります。

自分自身の感受性と上手に付き合う方法

・自分自身を理解する
自分がHSPであることを知って、どのようなことに対して感じやすいのかを把握すると対策が取りやすくなります。
たとえば5感でいうと、
視覚:光の強いときにはサングラスをする、目を閉じる時間をつくる
聴覚:騒音はさける。音を和らげるために耳栓やヘッドフォンを使う
触覚:気持ちいいと感じる肌着やタオルをつかう
嗅覚:マスクをつかって守る、お気に入りの香りをつける
味覚:自然の食材やシンプルな調理法でいただく

自分がリラックスできる方法をこまめに取り入れてみてください。

・自分の優先順位を上げてみる
周りの人に対して敏感なゆえ、気づいたら自分のことはうーんと後回しになっていたなんてことありませんか?それは、とても疲れやすくなってしまいます。
「疲れる前に休むんだ」くらいの気持ちで、自分の優先順位を高めに設定したり、先に自分のためのスケジュールを入れてしまったりして、意識して自分を労っていきましょう。

HSPは、別に欠点ではなくて、特性です。メリット面もたくさんありますから、疲れないように上手に付き合って、自分自身の感受性を最大限に活かせるといいですよね。
ぜひ、自分に合ったセルフケアを取り入れてみてください。