起業・事業

【創業体験談】一番苦労したことは? 更年期を知り抜く!1000名アンケート

こんにちは!永田京子です。
創業体験談を語る機会をいただいたので、
ブログにもまとめています。
前回の「創業しようと思った動機は?」の続き、
今回は、「一番苦労したことは?」についてです。

一番苦労したことは?

事業を始めて、1番苦労した事は、
「更年期の女性の困り事を知り抜くこと」
ズバリ! 1000名アンケートです。

2014年に私は、NPO法人ETICが主催している
花王社会起業塾にエントリーをしました。
数々の学びの機会や、審査を経て、
起業塾生として仲間に入れていただくことができました。

そこが、私にとって事業の軸となるもの、
そしてそののちに活動の核となるものを作った場にもなります。

そこで問われたのが、
誰のために何をするのか、それで社会はどう変わるのか??
と言うことです。

誰のために何をするのか、それで社会はどう変わるのか??

当時の私は、更年期のサポートを行いたい、
その意思はあるし、
今困っている人の何か助けになることをしたい、
そんな覚悟もあったつもりでした。

しかし、私は、
誰のために何をするのか、それで社会はどう変わるのか??
と言う問いに対しての明確な答えを持っていませんでした。

更年期のサポートをするのであれば、
更年期女性のことをもっともっと知り抜かなくては!!

そう思い、その翌日からスタートしたのが
更年期を経験した女性に向けて実施した、
1000名アンケートです。

毎日、毎日、アンケート用紙を持って街頭に立ちました。
通り掛かった女性に
「あなたの更年期について教えてください」と
インタビューをしました。

駅前でアンケート用紙を持って、
通りすがりの女性たちを待ち構える私は、
周りから見ていると非常に怪しかったでしょう(笑)

そんな怪しい人に、
すんなり歩みを止めてアンケート項目に答えてくれる

わけはなく、
なかなか回答が集まりません。

ひたすらに声を集め続けていると・・・

それでも私は、あきらめずに
アンケートをとり続けました。
質問の仕方を変えてみたり、
話かけ方を工夫してみたり、
アンケートのお願いの仕方も改善に改善を重ねました。

その中で、自分が取り組みたい事業や
アンケートを取る目的について、
できるだけシンプルに伝える方法を身につけたり、

体裁や見栄や、世間体や、
自分が人からどう思われるかというような
自分にブレーキをかけようとするものを超えた、
アクションを起こすための
いい意味の図々しさと精神力が身についたような気もします。

繰り返すうちに、
アンケートに答えてくれる成功率は高まった、
とはいえ、それでもなかなかたくさんの声は集まりません。

それでも、毎日毎日街頭に立ち、
アンケートをとり続けていると、
だんだんそれを見かねた友人や知人が
手伝ってくれるようになりました。

「私も一緒に、アンケートをやってあげるよ。」
「私はあっちの交差点でアンケートとってきてあげるね!」

そこから、爆発的にアンケートが広がり始めました。

「私のお母さんが協力したいって言ってるよ」
「アンケートを配布していたら、それを見ていた
スポーツクラブの店長さんが、協力しますよ!
と言って、アンケートを配布してくれたよ」
「女性団体がアンケートに協力してくれるって!」
市民活動支援センターの職員さんが、
訪問先でアンケートの協力を呼びかけてくれたりもしました。

その結果、当時、西武池袋線の西所沢駅の
駅前でスタートしたアンケートでしたが、
1ヵ月半をかけて、
結果的には全国から1014名の
女性の声を集めることができました。

その時のアンケートをとったことが、
のちに、テレビ番組「にじいろジーン」
で再現され放送をされたり、

アンケート結果を、
雑誌「からだにいいこと」に
掲載されたりするなど、
未来につながりました。

当時、協力してくれた仲間は、
今でも応援者でいてくれて、
本当に本当に、感謝しています。

そして、何よりの産物は、
そのアンケートから分析をして、
更年期を迎える女性に、
本当に必要なサポートは何かということを
導き出せたことです。

また、当時の私には、
自分を語る言葉も未熟だったこともあるのでしょうが、

「更年期サポートをするにはあなたは若すぎる」
「おばさん元気にしてメリットあんの?」
「あなたに更年期の何がわかるの」
「え?医者なの?医者じゃなけりゃ健康を語るなんてムリムリ」

と言うような、新しいチャレンジに対して、
必ずしも肯定的ではない意見もいただくこともあったので、
このアンケートを達成したというのは、ある意味、
私にとって、誰よりも客観的に
さまざまなケースの更年期を知り抜いている、
という自信になりました。