起業・事業

消費者ではなく「市民」を育てよ。 活動ではなく「仕組み」を作れ。

皆さんこんにちは、永田京子です。
先日、NPO法人ETIC.主催の社会起業塾に参加をしてきました!

ここは、私が「ちぇぶら」を立ち上げた2014年に半年間訓練した場所で、
活動の軸となるものを作り私自身も鍛えられた。そんな場所でもあります。
ここの在籍中に、来る日も来る日も街頭に立ち、
更年期を調査し続ける1000名アンケートも実施しました!!

参加して、改めて、現状に甘んじていないか、
ちゃんと顧客(更年期を迎える女性)のことを見れているか、
成果にこだわれ!とカツがはいり、
計画を描けているかを考えさせられたそんな時間になりました。

『消費者ではなく「市民」を育てよ。
活動ではなく「仕組み」を作れ』

当時、何度も何度も言われていたことがあったのですが、
それは、『消費者ではなく「市民」を育てよ。
活動ではなく「仕組み」を作れ』と言う事です。

『「誰かが用意してくれたサービスを受け取るだけ」という消費者のために、
1部の人だけが汗をかくのではなく、
民主主義の当事者が主体性を持って動くデザインを』

私たちの活動が「講座・セミナー」形式で
更年期サポートプログラムをお届けするのですが、
この考え方は、通常の講座開催の時にも非常に重要だと感じています。

当事者をいかに仲間にできるかというのが、
市民活動としては大きなキーポイントのようです。

1つ、道半ばの事例ですが、1年半前に引っ越した、
愛知県小牧市では、現在、市の協働事業として
「更年期の講座(女性ホルモンとカラダのトリセツ)」を
お届けさせていただいています。(保健センターの事業として出張講座)
また、男女共同参画センターや、市民センター、
市内のサークルなどへも、ちぇぶらの講座が広がってきつつあります。
(今月は小牧市内だけで、120人に講座を届けられる予定!!)

1つの小さな市で広まっている経緯を「消費者」と「参画者」の目線から。
最初はもちろん自分で企画をするしか方法がないので
イベント(講座・セミナー)を企画します。
我々は何者かという旗を立てるわけです。
チラシを配り、人に声をかけ、新聞やテレビなどのメディアを呼び、
これでもかというほど告知媒体を片っ端からあたり、
スーパーにチラシを貼ってもらったりと足を動かします。
最初は、参加者0名、1名という時もありましたが、
1人でも、参加者がいるときには必ず想いを伝えるようにします。

「今日は、講座を受講してくれてありがとうございました。
更年期のサポートをもっと多くの人に届くように広げていきたい。
だから、あなたの周りの人に話題にしていただけたら嬉しい。
また、講座開催の機会があったら、呼んでください!」

「消費者」感覚に慣れすぎている私たちが
「参画者」のステージに行くには、
ちょっとしたアピールが必要なようですが、
参画側の視点にたつ方が、格段に世の中の見え方と、
時間の流れが濃く鮮やかになるものです。

中には、「講座を企画するために、PTAの役員になりました」とか
「私が企画しまーす」と言う方も出てきて、胸が熱くなる瞬間もあります。

人は、何かをやらされているときはつまらないものです。
しかし、主体性を持った瞬間に、
たとえば、この家族を、この団体を、この地域を、この国を、この世界を、
自分が作っているんだって思えることで、
楽しくなるのではないでしょうか。

世の中に、参画する人を1人でも多く増やしたいです。
他人事から自分事へ。
そうすればもっと、1人1人が幸せになれる社会に
つながっていくと思うんですよねー。

「消費者」ではなく「参画者」になること
そのほうが、世の中と時間の流れが、鮮やかで濃くなる。
そしてなにより、「参画者」の方が、楽しい。

永田京子