日々のこと

「更年期と膀胱炎」もう繰り返さない!原因と自分でできる3つの対策

こんにちは。更年期トータルケアインストラクターの永田京子です。
このブログでは、40代からをよりご機嫌に快適に過ごせるヒントをお届けしています。

今日は、よくいただくご相談の中から——
「何度も繰り返してしまう、膀胱炎」について、取り上げます。


ご相談

先日このようなご相談をいただきました。

「40代になってから、膀胱炎を繰り返すようになりました。
とくに、仕事で大きなプロジェクトを終えた後、ホッとしたタイミングで出ることが多いです。更年期と関係ありますか?自分でできるケアはありますか?」

40代の女性の方からです、ありがとうございます。
実はこのご相談、ほんとうによくあるんです。

がんばってがんばって、ようやく山を越えた…と思ったら、体がギブアップしちゃう。
「なんで私ばっかり?」って思いますよね。
でもそれは、体が「ちょっと休ませて〜!」って出してるサインかもしれません。


 更年期と膀胱炎について

さて、ここでちょっと体のしくみの話をさせてくださいね。
更年期に入ると、女性ホルモン「エストロゲン」がグッと減ります。
このホルモンは、実は膀胱や尿道の粘膜をうるおわせて、菌が入りにくくする働きもあるんです。

でも、エストロゲンが減ることでそのバリア機能が弱くなって、
ちょっとしたことで膀胱炎になりやすくなるんですね。

しかも更年期は、仕事でも責任ある立場になったり、家族の環境変化も大きくストレスが大きくかかったり、ホルモン低下から睡眠が取りにくくなったり・冷えの不調も重なりやすい。
つまり、膀胱炎が起きる条件がそろっちゃう時期なんです。

というので、自分でできるケア方法を見ていきましょう。


 自分でできるケア①水分

まずは王道のケアから。
水分をしっかりとること。
これだけで、膀胱の中をきれいに流してくれる効果があります。

どれくらい飲めばいいのというと、1日1.5〜2リットルが目安。
アメリカの研究では1年に3回以上尿路感染症を発症した成人を対象に、1日1.5L以上の水分摂取を続けたところ、1.5L飲まなかった人と比べて尿路感染症になる割合が半分になったと報告されています。
※Effect of Increased Daily Water Intake in Premenopausal Women With Recurrent Urinary Tract Infections
Hooton TM et al. JAMA Intern Med. 2018 Nov 1;178(11):1509-1515.

できれば、冷たい飲み物じゃなくて、白湯(さゆ)や常温のものがオススメです。

「トイレが近くなるから…」と控える方もいますが、
実はそれが逆効果になることもあります。水分をしっかり摂りましょう。


自分でできるケア②冷え予防と下着

次は冷え対策下着の見直し

下半身が冷えると、血流が悪くなって免疫力もダウン。
腹巻きやあたたかい靴下で、お腹と足元を守ってあげてください。

そして、締めつけすぎる下着やジーンズなども血流がわるくなってしまいます。
ゆるめの下着で、かつ蒸れにくく細菌が繁殖しにくいコットン製のものや、あとこのごろ私が気に入っている素材がメリノウール。メリノ種の羊の毛ですね。
・冬は保温性に優れていて、夏は涼しい
・湿気を吸収して外部に放出するので汗がこもらない
・におわない 防臭性に優れています
・天然の抗菌作用がある
・羊さんなので環境にも優しい素材

欠点は、価格が高いのですが、Tシャツとかでも結構ここちよく過ごせるので気に入っています。


 自分でできるケア③ツボ押し

そして意外とおすすめなのが、ツボ押しケア!2つご紹介していきます。
1つめは、
・膀胱兪( ボウコウユ)
いかにも膀胱炎に効きそうな名前ですね。
場所は、ウエストの一番くびれ部分から指2本分下。かつ、背骨から指2本分外側です。
わかりずらければ、この辺全体マッサージをしたり、カイロなどで温める方法もおすすめです。
膀胱炎や頻尿といった泌尿器系疾患、他にも腰痛や坐骨神経痛にも効果が期待できます。

2つ目は、「中極(ちゅうきょく)」。
おへそから指4本分下のところ。
膀胱まわりや子宮の働きを整えてくれるツボです。
ゆっくり5秒押して、3セットぐらい。
血流が促進されいて膀胱の免疫力があがったり、腎機能が高まったり、頻尿の改善が期待できるとされています。

お風呂あがりや寝る前に、やさしくケアしてみてくださいね。


医療機関にかかるときのポイント

ただ、もしも…
排尿時の痛みが強い
発熱がある
血尿が出る
という場合は、すぐに医療機関へ行ってください。

膀胱炎ですと、泌尿器科や、婦人科や女性外来でも相談ができることがあります。
更年期の不調の1つの場合は、婦人科でホルモンバランスの相談をするのも一つの手。
遠慮せず、「こういう症状があるのですが…」と話して大丈夫です。


さいごに

膀胱炎って、軽く見られがちだですが、
痛いし、しんどいし、ほんとうに日常生活に支障が出ますよね。

でもそれは、あなたの体が出してる「ちょっと休んで」サインかもしれません。

「また私ばっかり…」って責めるより、
「よし、ちょっと自分のこと優先しよう」って、
あたたかく受けとめてあげてください。

がんばる人が、自分をちゃんといたわって、
気持ちよく働ける、笑える、そんな日々が広がっていくことを祈っています。

というので、今回は、更年期と膀胱炎!原因と自分でできる対策ケアというテーマでお送りしました。それではまた次のブログで、お会いしましょう。